葡萄酒日記

ワインに興味を持った社会人2年目の私が自身のペースで情報発信をしていきます。

ワインの香りを上手に表現するには?テイスティングワードまとめ!!!

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こんにちは!

UTAです。

書籍を読んでみると、「アロマ・なめし皮・土・ハーブ」等の様々な香りの表現が出てきますね。「土・ハーブ」ぐらいならなんとなくこんな感じかな?と思いますが、「なめし皮?アロマ?」どんな香りなのだろうと戸惑った経験がある方も多いのではないでしょうか?

私もその中の1人です。そもそも香りの表現は何種類ぐらいあるのか、どんな香りを示しているのか、香りの嗅ぎ方など基本的な部分を解説していきたいと思います。

 

ワインの香りとは?

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香りは、ワインの特徴や熟成度を知り、味わいを高めるためにも欠かせない要素の一つです。ワインを飲む際に最も楽しい瞬間は、「香り」を嗅ぐ瞬間と言っても過言ではないかもしれません。

ワインの香りは「アロマ」と呼ばれています。なぜ「アロマ」と呼ばれるのか。それは、ワインの香りにはアロマテラピーでも使われるリラックス効果のある成分も含まれているからなのです!人によって香りの捉え方はそれぞれですが、表現のバリエーションをある程度覚えておくと、ワインの個性を非常に理解しやすくなるはず!!!

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第一アロマとは?

『第一アロマ』:ブドウ本来の香り。

カシスやベリー、レモンといった果実の香り、青々とした森の下草、バラやハチミツのような植物の花の香りなど、比較的シンプルで想像しやすい香りのことを指します。

ブーケとは?

『ブーケ』:ワインを熟成させることで生まれる特別な香り。

ジビエなどの動物的な香り、鉱物や石油のようなミネラル香、コーヒーやキャラメルを彷彿とさせる香ばしい香りなど、ブドウからおよそ感じられるとは思えない複雑な香りを指します。

ワインの香りの嗅ぎ方

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1.グラスにワインを注ぐ

香りを重要視するのであれば、飲む時よりも少なめに(グラスの3分の1以上は注がないこと)しましょう。なぜかというと、グラスいっぱいに注いでしまうと、香りが立ち上がる空間がなくなってしまうからです!

2.第一香

グラスを回さずに、一度香りを確認してみましょう。この時の香りは『第一アロマ』であり、ブドウ本来の香りを感じることができます。

3.第二香

香りを開かせるためにワインに空気を取り込みます。テーブルの上もしくは、空中で円を描くようにクルクルとグラスを回した後に感じられる香りは、『ブーケ』であり、熟成させることで生まれる香りを感じられます。香りがあまり感じられない場合は、しっかりと回してみましょう。

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赤ワインの香りの種類

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  • 果実系(ダークチェリー、野いちご、いちじく等)

甘みと酸味が感じられるフルーティーな香り。赤ワインには、特にベリー系の香りが多く、熟成期間によっても香りがより強く感じられたりすることもあります。

  • 植物系(枯葉、マッシュルーム、腐葉土等)

草や野菜の香りは、若い赤ワインの表現で使用されることが多いです。熟成させることで、枯葉の香りが感じられることもあります。

  • 花系(カーネーション、カモミール、バラ等)

若々しい赤ワインほど、カーネーションやバラ、スミレなどの華やかな香りを帯びます。フローラルな香りが強い赤ワインを長期熟成させると、フレッシュな香りからドライフラワーやポプリのような香りに変化することもあります。

  • 動物系(ジビエ、なめし皮等)

重厚な赤ワインをさらに長期熟成させると、動物特有の香りを感じ取れることがあります。なめし皮の香りは上品なイメージの時に用い、ワイルドな印象のあるジビエの香りです。

  • ミネラル系(チョーク、小石、鉱物等)

ドライで素朴な香りする赤ワインに対して用いられる香りの表現です。ミネラルのニュアンスは珍しく、このミネラル香を感じられたら、ほぼ確実に上等なワインと言えるでしょう。

  • トースト系(コーヒー豆、カカオ豆、キャラメル等)

木樽で熟成させることで、ブドウ由来の果実香と樽の香ばしさが融合。焦げ臭とも呼ばれています。温暖な産地のスパイシーなブドウを使うと、コーヒーの香りがしやすく、樽内での熟成期間が長くなるとキャラメルの香りが現れます。

白ワインの香りの種類

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  • 果実系(レモン、メロン、オレンジピール等)

強い酸味をイメージさせるレモンやライムなどの柑橘系の香りは、若い白ワインから感じることが多いです。また、ワインが熟しているほどメロンや桃のような糖度の高いフルーツの香りが現れます。

  • 植物系(ハーブ、ミント、バニラ等)

冷涼な産地で造られた白ワインの場合、ハーブやミントといった爽やかで青っぽい香りが感じられることが多いです。また、樽発酵・樽熟成を経ると、甘くふくよかな香りに変化します。

  • 花系(アカシア、ジャスミン、ハチミツ等)

ほんのりとした甘さとフローラル系の香りは、白ワインの香りを表現する時に高い頻度で用いられます。リースリングやシュナン・ブランは、アカシアなどの白い花のニュアンスを含むことが多いです。

  • 動物系(バター、ムスク等)

香水のようなムスクは、芳香性が強く個性的。貴腐ワインなど甘口ワインから感じられることが多いです。コクがあるまろやかな香りは、赤ワインでは感じられることはほぼありません。

  • ミネラル系(鉱物、石油等)

鼻腔からスッと通り抜けていくような独特の感覚があり、香りに奥行きと伸びを感じられます。「ペトロール香」と言われる石油のようなオイリーな香りは、リースリング独特な香りとして知られています。

  • トースト系(アーモンド、カラメル、モカ等)

熟成された白ワインは、樽から移る木の香りや焦げた香りによって、アーモンドや燻製のようなスモーキーな香りを発する事があります。

まとめ

なんとワインの香りは、100種類以上あるんです!!!なんの香りなのか、そう簡単にかぎ当てられるわけではありません。テイスティングの専門家は、いくつかの系統に分けていて、代表的な系統とそこに分類される香りは、さらに細分化しているそうです。音楽家が音楽を勉強するのと同じで、テイスティングする人も鼻を鍛えているわけですね。

プロを目指すというよりは、より一層ワインを楽しむための知識の一つとして試していただけるといいと思います!

ではまたっ!